みんなの回復ノート

『体がだるい、眠れない』それ、心のサインかも。自分を責めないで気づいてほしいこと

Tags: うつ病, 身体症状, サイン, 不眠, 疲労感, 相談, 心の健康

なんとなく体がつらい…それ、心のサインかもしれません

最近、原因は分からないけれど「体がだるい」「疲れがとれない」「よく眠れない」といった体の不調を感じていませんか?

もしかしたら、それは体からあなたへの大切なメッセージかもしれません。そして、そのメッセージは、心の状態と深く関わっている可能性があるのです。

私たちは、心と体が密接につながっている生き物です。心が大きなストレスを感じていたり、バランスを崩していたりすると、それは体にも様々な形で影響を及ぼすことがあります。

もしあなたが今、そうした体調の変化に加えて、気分の落ち込みや何かに対する意欲の低下なども感じているとしたら、それは「うつ病」という心の病気のサインかもしれません。

うつ病は、心だけでなく体にも症状が現れます

うつ病と聞くと、「気分が落ち込む」「やる気が出ない」といった精神的な症状を思い浮かべる方が多いかもしれません。確かにそれらはうつ病の代表的な症状です。

しかし、うつ病は、私たちの体にも様々なサインとなって現れることが少なくありません。これらの身体症状は、体の病気が見当たらないのに続くため、「どこか悪いのでは…?」とさらに不安を感じさせてしまうこともあります。

うつ病で現れることのある身体症状の例としては、以下のようなものがあります。

こうした身体症状は、心が発するSOSのサインの一つと捉えることができます。

体のサインに気づくことの大切さ

「体がだるいのは、自分が弱いからだ」「眠れないのは、生活習慣が悪いからだ」などと、身体の不調を自分のせいだと責めてしまう方もいるかもしれません。

しかし、そうした体のサインは、心の状態が限界に近づいていることを知らせてくれている場合があるのです。無理をして頑張り続けてしまう前に、立ち止まって自分の状態に気づくための大切な機会を与えてくれています。

体のサインに気づくことは、心の不調、そしてうつ病の可能性に気づく最初の一歩になることがあります。そして、そのサインに気づくことで、「今は無理せず休もう」「誰かに相談してみようかな」といった、自分を大切にするための次の行動につながることがあります。

うつ病の回復には個人差があり、時間が必要なプロセスですが、体のサインを含む様々な症状に気づき、自分自身と向き合うことは、回復への穏やかな一歩となり得ます。

一人で抱え込まずに、話してみませんか

もし、上で挙げたような体の不調が続いている上に、気分の落ち込みや意欲の低下など、心の変化も感じているのであれば、一人で抱え込まずに誰かに話してみることを考えてみませんか。

体の不調について内科を受診する方もいるかもしれませんが、もし心当たりのあるストレスや気分の落ち込みも感じているのであれば、精神科や心療内科といった心の専門家への相談も選択肢の一つです。

また、家族や信頼できる友人、職場の相談窓口、自治体の保健センターなど、話を聞いてくれる相手や場所は他にもあります。すぐに専門家でなくても、まずはあなたの「つらいな」「なんだか変だな」という気持ちを聞いてもらうだけでも、心が少し楽になることがあります。

身体のサインは、「休んでほしい」「助けを求めてほしい」というあなた自身からの大切なメッセージです。そのメッセージに耳を傾け、自分を責めずに、心と体の両方を大切にすることから始めてみませんか。